2008/10/14

DomainUをVNC経由で操作する

Xenを最近ちょくちょく触ってます。
XenのPara-Virtualisationしか使ってないのですが、特に不便する点はないうえ、体感速度は物理マシンと変わらない気がします。
今度機会があったらなんらかのパフォーマンス検証してみます。

前回の記事でvirt-installを使ってCUIで簡単にインストールすることはできました。
今回は、他のマシンからVNC経由で画面を飛ばして操作してみました。

まず、Xenの共通設定でVNCの設定をします。
Xenの設定は/etc/xen/xend-config.sxpです。
このファイルの(vnc-listen '127.0.0.1')のコメントアウトを外します。
あと、127.0.0.1の部分を別のホストから接続できるように、0.0.0.0にします。
VNC接続時のパスワードを設定したい場合は(vncpasswdに指定します。

(vnc-listen '0.0.0.0')
(vncpasswd '<パスワード>')


設定ファイルを編集したらxendを再起動します。

# /etc/init.d/xend restart
restart xend を起動中: [ OK ]
#


virt-installでインストールする際にVNCで飛ばす方法は--nographicsと指定していた部分を--vncにします。
必須ではありませんが、--vncportでポート番号を指定することもできます。

# virt-install --vnc --vncport <ポート番号>


あとは、前回と同じようにいくつかの質問に答えるとインストールが開始されます。
インストールが開始されるとVNCで接続することが可能なので、Domain0のホスト名、指定したポート番にアクセスします。
ポート番号は指定していない場合、5900+nになります。
nは起動した順になってました。ランダムなわけがないので、あとで調べておきます。
とりあえず1台しかいない場合はだいたい5900です。
するとGUIのインストーラーの画面が表示されます。



次にすでに--nographicsを指定してインストールしたDomainUをVNC経由で操作する方法です。
まず、/etc/xen以下にあるDomainUの設定ファイル中の下記部分を編集します。

vfb = [ "type=vnc,vncunused=1" ]


上記の設定をしたらxm createでDomainUを起動します。
DomainU用のVNCも立ち上がっているのですが、このままではVNCの画面には何も表示されません。
これで2時間近くはまったのですが、どうやら--nographicsを指定してインストールすると端末が1つも生成されない設定になってしまっていました。
/etc/inittabの下記部分を編集して端末を生成するようにしたらVNCに表示されました。

1:2345:respawn:/sbin/mingetty tty1
2:2345:respawn:/sbin/mingetty tty2
3:2345:respawn:/sbin/mingetty tty3
4:2345:respawn:/sbin/mingetty tty4
5:2345:respawn:/sbin/mingetty tty5
6:2345:respawn:/sbin/mingetty tty6


このVNCの機能はqemuに入っているVNCの機能を使った物らしく、OSの起動画面からきちんと表示することができます。
DomainU上にVNC serverを入れなくても使用できるので便利です。

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